眼のトラブル・お困りごと
子供の近視対策について
世界中で近視の子供たちが急増していて、日本では中学生の半分以上がメガネを必要とするようになっています。近視は、眼軸長(目の直径)が伸びて起こるもので、あまりひどくなると、将来、緑内障、網膜剥離、近視性黄斑変性、黄斑円孔などの病気を起こしやすくなります。近視の子供たちが増えると、高齢になって視覚障害者が増えることになります。
今、子供たちの近視が急増しているのは、小さい時からスマホ、ゲーム、パソコンなどを見ていることが影響しているようです。スマホ、ゲームなどの時間をなるべく減らしたり、20~30分に一度20~30秒遠くを見るようにすると、近視が進行しにくくなります。また、太陽光線が近視を防いでいることが分かっています。1日に2時間以上屋外にいると近視が進行しにくくなります。日陰でも構いません。屋外にいる時間を確保してください。
生活習慣で近視進行を防ぐことは、すごく大事なことですが、いくら注意しても進行を防げないことがあります。当院では、保険適応外ですが、近視進行対策の治療を行っています。詳しいことは、当院受診時にお尋ねください。
- マイオピン®(低濃度アトロピン)点眼治療
- マイオピン®(低濃度アトロピン点眼薬)は、小児期の近視進行の軽減を目的に、シンガポール国立眼科センターの研究に基づいて開発・製造された点眼薬です。1日1回点眼することで、近視進行を抑制する効果があります。近視が治るわけではありませんが、副作用がほとんどなく使いやすい薬です。
- オルソケラトロジー
- オルソケラトロジーは、一般的なコンタクトレンズとは異なり、特殊なデザインの高酸素透過性コンタクトレンズを寝ている間に装用する事で、睡眠中に角膜の形状が正しく矯正され、日中を裸眼で過ごすことができる近視矯正方法です。オルソケラトロジーにもマイオピン点眼治療と同じように、近視進行抑制効果があることが分かっています。また、マイオピン点眼治療と併用すると、さらに強く近視進行を防ぎます。
- 多焦点ソフトコンタクトレンズ
- オルソケラトロジーは、比較的軽めの近視の方の治療です。ある程度強い近視になると、オルソケラトロジーの代わりに多焦点ソフトコンタクトレンズを日中に使って治療します。オルソケラトロジーと同じように近視進行抑制効果があり、マイオピン点眼治療と併用できます。
来院のご案内
【診療内容】
一般眼科診療/白内障・緑内障/糖尿病網膜症
コンタクトレンズ検査・処方箋 など診療内容について
【診療時間】
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
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09:00-12:30 | ● | ● | 手 | ● | ● | ● | ― |
15:00-18:00 | ● | ● | 術 | ― | ● | ― | ― |
※初めて当院でコンタクトレンズの処方される方の受付は17:00で終了
【施設について】
身障者用トイレ完備
玄関スロープなど配慮
【アクセス】